2013/01/27

ストーブ列車を訪ねて・・・ その1


真っ白に凍てつくホーム。
そこに重厚なジョイント音を響かせて、古老の木造客車が静かに停車する。
屋根に残る雪とぶさ下がる氷柱が、この地の寒さを物語る。



本州北端 津軽の地を走る津軽鉄道にやってきました。
お目当てはもちろんストーブ列車。
早速、出発駅である五所川原駅で切符を買い求め乗車!
すっかり珍しくなった硬券が、今なお現役だ。



車内に2つ設置された小さな石炭ストーブ。
雪が吹雪く氷点下の中を走る列車の暖には、ちょっと心もとない気がしていた。
ところが、ストーブ近くの座席に座るとビックリ。
その姿からは想像できないほど暖かく、ストーブ最寄りの席では火傷してもおかしくない威力。
これには居合わせた一同驚きだった。



ストーブに焼べられるのは、真っ黒な石炭。
日本でも数少ない現役の炭鉱、北海道 釧路コールマインで採掘された石炭だそうだ。
過去には海外から購入した石炭も使用していたらしいが、"匂い"がやはり国産のものとは違うと話してくれた。



そしてお待ちかねの焼き物タイム!
車内で地元産"スルメ"を購入しストーブの網上へ。
しかし、焼き始めたのもつかの間。ストーブの威力があまりにも強く、数十秒でチリチリに…
お陰で終着駅に着くまでの時間、ゆっくり頂くことができました。



ストーブの火の管理は車掌さんのお仕事。
切符検札に車内アナウンス等、通常業務を熟しながら、火を絶やさぬよう石炭を焼べる。
「大変そうですね」と声をかけると、「最近ストーブ列車がテレビに出たんで、すっかり有名人気分ですよ」と笑顔で答えてくれた。

Nikon D800
+ Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[b,c,d,e]
+ AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[a,f]

・関連リンク : ストーブ列車を訪ねて・・・ その2

2 件のコメント:

  1. こんにちは。こちらのサイトで素敵なストーブ列車の写真を拝見しました。写真をダウンロードして雑誌などに掲載して大丈夫でしょうか?

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    1. お問い合わせありがとうございます。
      掲載していただくのは問題ありませんが、貴雑誌名をお知らせいただきたいのと、出展元情報として弊ブログのアドレスの記載をお願いします。
      また、写真を指定していただければ、高解像度の物をお送りいたしますので、gen1ohasi@yahoo.co.jpまでご連絡いただければと思います。
      よろしくお願いいたします。

      削除

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