2014/06/03

大井川鉄道 井川線廃線を訪ねる


森の中に残る細い赤錆びたレール。
大井川鉄道井川線の最深部である旧堂平駅へと続く廃線跡だ。




旧堂平駅にバイクを停め、ここから井川駅を目指し歩く。
堂平駅跡は公園になっているが、人影はなく静かな場所だ。


レールの残る末端部にはポイントが残る。
その先に駅構内があったはずだが、今は高い盛土がされ当時の面影は見られない。
おそらく、ホームもろともあの土の下に埋まっているのだろう。


残されたポイントは、よく見るとトングレールが外されている。
どこかに転用されたのだろうか。


ここから井川駅までは1キロ弱。
あれ?おかしいな?
路盤が小奇麗な上に立派な木の柵が設けられている。
どうも最近になって遊歩道として整備されたらしい。
廃線跡に似つかわしくない風景にちょっぴり気を落としながらも、歩きやすい足元に感謝。


遊歩道とはいえ、最近多いなんちゃって線路付き遊歩道とは違い、レールはかなりしっかりしている。
路肩には通信柱の土台らしい跡も。


少し行くと勾配標も残っていた。
わざと残した感が漂うが、本物らしいので大切にしたいところ。



63番トンネルも通行可能だ。
軽便サイズの小ささを実感できる。


一見本線に復帰できそうなくらいしっかりした路面だが、ところどころ路盤が崩れておりやはりレールの維持は難しい様だ。
でも、自作トロッコレベルなら問題なさそう?
景色もきれいなので走らせたら楽しいだろうなあ。


井川湖が見渡せる開けた場所には立派なベンチと机があった。
レールを横目にここでお弁当を広げるなんて、なんという贅沢?だろう。


シャッターが下ろされた井川駅へと続く62番トンネル。
その手前でレールは切断されていた。
その代わり、湖畔を井川ダムへ続く道が整備されており、徒歩でダムまで行くことができる。


所々に立っていた案内板。
廃線跡もしっかり地図に描かれている。


折角の良い雰囲気の廃線が残っていると思いきや、人の手が入ってしまいちょっと期待はずれだった今回の訪問。
ただ、調べると一時期は全面舗装され自動車が通行可能なように整備されたこともあるそう。
それを思うと、レールが残ったままの現在の復元には感謝したい。


より大きな地図で 井川線廃線跡 を表示

Nikon D800 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED(IF)
Nikon D3 + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G

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